ここで選択された HBM の装置は、 SoMat eDAQ ビークルネットワークコミュニケーションレイヤー(ECOM)および SoMat eDAQ ブリッジレイヤー(EBRG)を組み合わせた SoMat eDAQ から構成され、包括的で堅牢な統合システムを実現しています。
HBM 製の SoMat eDAQ は、頑丈なモバイルデータ収集システムとして特別に設計されたものです。最新の信号処理、幅広いオンボードデータ処理能力、トリガー、インテリジェントなデータ記憶、複雑な計算機能などを備えています。
このシステムは、イーサネット(Ethernet) 通信を利用して自前のウェブサーバーをホストしているため、ワイヤレス方式と非ワイヤレス方式のどちらでも使用可能です。また、SoMat eDAQ は試験の開始/停止、あるいはデータのアップロードに PC ソフトウェアを必要としません。
SoMat eDAQ ビークルネットワークコミュニケーションレイヤー(ECOM)は、3 つの CAN デバイスインターフェース、ビークルバスモジュール(VBM)インターフェースおよび GPS 通信ポートを提供することによってeDAQ を補完しています。これらのインターフェースにより、物理データだけでなく GPS を使用したビークルバスチャンネル間の直接相関が可能となり、ECOM の用途が非常に広くなります。
さらにチャンネル当たり最大で 254 個のビークルバスチャンネルを記録することができるため、eDAQ システムのチャンネルカウントは事実上無制限となります。また、ビークルバスチャンネルは、254 個のチャンネル入力すべてが信号コネクタを直接通過するため、アナログ入力を全く消費しません。
最後に、SoMat eDAQ ブリッジレイヤー(EBRG)は、16 件の同時サンプルの低レベル差動アナログ入力を、独立したコネクタを通して実現しました。EBRG は増幅式および非増幅式のトランスデューサのどちらでも動作し、これにはストレインゲージ、加速度計、圧力計、ロードセル、およびその他の一般的なアナロ グ信号が含まれます。また EBRG は、シングル、ハーフおよびフルブリッジをサポートした優れたストレインゲージの調整も実現しています。
HBM のセールスエンジニア、Qian Xu 氏は、「私たちが今回の受注に成功した大きな理由の一つは、非常に過酷な条件下でもデータをすべて高い信頼性で記録することができる頑丈な eDAQ の性能にあります。」と述べています。