穴及び軸の はめあい公差の重要性について

変換器に正しい方法でトルクを伝達することは、トルクの計測において極めて重要です。正確で信頼できる計測結果を得るためには、これ以外の方法はありません。

多くの場合、トルクはフリクションジョイント(摩擦接合)によるフランジ経由で 伝達されます。この方法は、例えばT12などのトルクフランジで実証されているように、非常に大きなメリットがあります。フランジによるフリクションジョイントの場合、取り付けやすさを優先して 隙間ばめにするか、あるいは はめあい公差を最小化してアンバランスを小さくするかの選択が問題となります。

ユーザ側の軸にはフランジが取り付けられていない場合もあります。露出した軸端部を使用する場合、正しいはめあいを選ぶことが極めて重要になります。これは、動的プロセス正しいトルクを確実に伝達するための唯一の手段でもあります。

カップリング(継手)

すべての変換器において、寄生応力を除去することは、トルク変換器の正しい取り付けに欠かせません[1]。HBMでは、軸タイプのトルク変換器(1)に取り付けるベローズカップリングフランジタイプのトルク変換器用のマルチディスクカップリングを提供しています。弊社が採用しているマルチディスクカップリングのサプライヤは、別途追加装備品としてクランピングハブを提供することもできます。

HBMの軸タイプトルク変換器用のベローズカップリングの穴は、H7公差に加工されています。HBMでは、H7/j6のはめあいを推奨します。ユーザー側の軸径の公差はj6とすることを推奨します[2]。技術ハンドブック[4]が提唱するように、このクランプ構造のカップリングにはクランピング用にボルトが付属しています。

ベローズカップリングの使用のときも、フランジまたはクランピングハブによるはめあいの時も、重要なことは、正しい はめあいの選択が計測の成功に不可欠であるということです。

図1:HBMのT22トルクセンサとベローズ継手

はめあいの選択

DIN 7151[3]またはISO 286 (JIS B 0401には、正しいはめあいの選択についての基本情報が記載されています。
2に最初の概要を示します。

正しいはめあいの選択は、ユーザの現場における取り付けおよび取り外し方法によって異なります。一般的に、ユーザは使用時のあらゆる条件において正しくトルクを適用できるよう、はめあいを自由に選択できますが、一方で正しい計測結果を得る責任もユーザ自身にあります。適用例はめあいの種類は、[4]に記載されています。.3はこの資料からの抜粋です。

図2: ISOの公差域および寸法
図3:はめあいの適用例

まとめ

変換器に正しい方法でトルクを適用することは、トルクの計測において極めて重要であり、HBMは広範囲なサポートを提供しています。データシートだけでなく、取り付けマニュアルを必ず参照してください。必要なドキュメントは当社のWEBサイトからいつでもダウンロードできます。さらにWEBサイトには、よくある質問への回答として、様々な技術資料 も掲載しています。.

参考資料

[1] Rainer Schicker, Georg Wegener: Measuring Torque Correctly, ISBN 3-00-008945-4, Published by Hottinger Baldwin Messtechnik GmbH, Darmstadt

[2] HBM Mounting instructions T20WN A0726_13.1_en/de/fr, Published by Hottinger Baldwin Messtechnik GmbH, Darmstadt, 2011

[3] DIN 7157, Passungsauswahl, Toleranzfelder, Abmaße, Paßtoleranzen, German standards are exclusively sold by Beuth-Vertrieb GmbH, Berlin 30 and Köln

[4] Böge, A.: Das Techniker-Handbuch, 2. Auflage, Friedrich Vieweg & Sohn GmbH, Braunschweig, 1969

HBMへのお問合せ HBMやHBMの製品について「もっと詳しく知りたい」、「わからないことがある」、「こんな製品を探している」などございましたら、お気軽に下記お問合せフォームでご連絡ください。