新しいPMEモジュールでは、コスト効率が向上すると同時に、IGMDを使用した従来のアナログ技術よりも優れた性能を享受できます。組み立ては制御キャビネット(図3)の標準レールに取り付けるだけの簡単さで、プラグインスクリュー端子により最小限の配線で済みます。現場での保守に使用できるオンサイトディスプレイが用意されており、CANopenおよびProfibus DP上のデジタルバスリンクも備えています。
図3.Siemens PLCおよびProfibus DPインタフェースを使用したPMEモジュールとサーボ電源のコントローラ
従来のソリューションを超えるPMEシステムの利点
- デジタル信号処理、それによる100%の再現性
- 現場での保守用の一体型ディスプレイとコントロールパネル
- PLCやPCとの通信に対応するCANopenおよびProfibus DP上のバスリンク
- スケーラブルなアナログ出力(0~±10 Vまたは0/4~20 mAをスイッチで選択)
- 標準搭載のフィルタリング、風袋引き、制限値、デジタルI/O(24 V PLCレベル)などの追加機能、業界標準設計 – EMCに準拠したアルミダイキャスト筐体、電気的に絶縁された24 V電源
- 業界標準設計 – EMCに準拠したアルミダイキャスト筐体、電気的に絶縁された24 V電源
PMEセットアップツールキット
PMEセットアップツールキットが設定やパラメータの入力に役立つことも実証済みです。このセットアップツールキットには、 Windowsセットアッププログラムに加えて、パラレルインタフェースをCANopenに変換するためのアダプタ、PCとモジュールを接続するためのケーブルも含まれています。このツールキットを使用すると、信頼性の高い方法で簡単かつ迅速にパラメータをPMEモジュールに割り当てることができます。設定はフロッピーディスクやハードディスクに保存でき、保守が必要な場合には、パラメータを別のモジュールに最短時間でダウンロードできます。
関連するすべての計測データおよびすべてのデジタルI/O信号はProfibus DPを介して送信できますが、その後のデータ処理は引き続き装置内で、アナログ方式で実行されます。この理由は、既存の装置のハードウェアおよびソフトウェアで採用されている設計と、データ解析に必要な特性にあります。角速度が1°/msとなるように、1度ごとに1つの計測値をインポートする必要があります。現時点では、この要件を満たすには、オペレーティングシステムに依存しないデータエントリカードを備えたIPCを使用する必要があります。次のグラフ(図4)は、一般的な解析例を示しています。
図4.トルクおよび角度回転を示す一般的な図