こうした要求を満たすため、HBMでは4台のMX840A ユニバーサルデータ収集装置を使用しました。耐久性を高めたこの8チャンネルのソリューションは、小型で優れた柔軟性と計測性能を備え、さらに操作性も高いためこの種の用途には理想的な製品でした。
さらにQuantumX MX1601も使用しました。このアンプはアクティブセンサ用として16チャンネル分のセンサへの電源供給設定が可能です。またチャンネル当たり最高19.2 kSのサンプリングレート、3 kHzまでの帯域幅を実現しています。各チャンネルは電気的に絶縁されており、すべてのチャンネルに24ビットのDelta Sigma A/Dコンバータを装備しています。
QuantumXシリーズの様々なモジュールは、TEDSによる変換器とセンサの自動認識機能に対応しており、システム設定が非常に簡単です。またすべてのQuantumXモジュールには、無料のQuantumX Assistantを含む、総合的なソフトウェアパッケージが使用できるという点もメリットです。
本試験では、QuantumXモジュールを補完するためにEtherCATを使用してリアルタイムのデータ取得を実現するCX27ゲートウェイモジュールも使用しました。
携帯型電源装置としては、現地調達したリチウム電池を使用しました。
最終的な構成では、ユニバーサル入力を備えたMX840Aを4台、電圧入力にQuantumX MX1601を1台の合計48チャンネルが採用されました。全チャンネル上のデータは内部バスによって同時に取得できます。計測データは、CX27ゲートウェイモジュールを利用して、Ethernetプロトコルでデスクトップまたはノートパソコンに転送されます。
試験結果の解析は、HBMのnCode GlyphWorksを使用します。このモジュラー型のシステムによれば、データの視覚化や操作が行え、周波数スペクトルの解析とフィルタリングも行えます