接着剤の役割と機能
接着剤は、ひずみゲージを計測対象物の表面にしっかりと取り付けるとともに、対象物の変形を正確にひずみゲージに伝達する役割をもっています。様々な設置状況、外的影響、使用方法があるので、それぞれのケースに適した接着剤があります。ひずみゲージにとって、接着は最も重要な要素です。ひずみゲージの設置における接着方式の特長は次のとおりです:
- 異種の材質を接続する。接着は、接着剤のタイプに応じて、室温もしくはそれ以上の温度で実施する。
- 接着する対象物には何の影響も与えない(ただし、プラスチックの場合、制限が生じる可能性あり)。
- 化学的に硬化する接着剤(これらはひずみゲージ技術でのみ使用)は、吸湿率が低いという特徴がある。
- 異なる接着剤タイプまたは硬化条件(熱硬化型または常温硬化型)の選択により、接着速度を制御可能。
- 比電気抵抗が高いほど、ひずみゲージと部品の間の絶縁抵抗が高くなる。