燃料価格の上昇と気候変動の時代にあって、電気駆動の乗り物は未来の移動手段の一つです。ドイツ政府は2020年までに国内の高速道路に少なくとも100万台の電気自動車を走らせることを計画しています。これはドイツを電気自動車の主要マーケットに押し上げる効果があり、大手自動車メーカー各社は少なくとも1種類も電気自動車を生産しています。
電動モータをさらに効率化するために、ヴォルフスブルク(ドイツ)のBertrandt社は電気自動車の駆動部品をテストしています。Bertrandtグループは自動車と航空機産業向けに商品開発に使用する高付加価値な計測チェーンに関連するあらゆるサービスを提供します。1万1000人以上の従業員がヨーロッパ、中国、および米国の46事業所で未来志向のソリューションを提供しています。この開発サービスプロバイダは2014年中頃より電気機械やインバータなどの電装品のテストにHBMのeDriveテスティングを使用しています。
めざすのはモータの最適な動作条件を獲得すること:より高い効率、最大のパワー、そしてハンドリングの最適化が重要なポイントです。効率特性を決定するために、Bertrandt社はかつて汎用のパワーアナライザを使用してきました。課題は生データや計算値を長時間保存できない点でした。「HBMの革新的なシステムでは、この問題が解決しました。様々な信号を生データとして同期収集し、すばやく可視化し、自動トリガで保存できます。」マックス・バーンホルツ氏(Bertrandt社のeDrive試験チームリーダー) はそう述べています。