計算チャンネルを作成します
Analysisカテゴリで新しい「回転に同期したフィルタ」の計算チャンネルを作成します。

パラメータを調整します
- フィルタ入力: ここでフィルタする信号を入力します。
- 軸角度の入力: 回転センサの角度に関する信号をここに入れます。計測値が0°と360°の間ある事を確認してください。
- ウィンドウ幅: 移動平均値を取る範囲を指定してください。範囲は30°と720°の間で、デフォルト設定は180°とします。ウィンドウ幅対分解能の比率は必ず180未満となります。
外乱が周期的に繰り返されるタイミングを回転角に対して実験的にあてはめることによって、簡単に使用範囲(ウィンドウ幅)を決定できます(画面のコピー参照)。ここの例では、周期的外乱が720°毎にあります。

- 最小速度: 実際の回転速度が定義された最小回転速度より小さいときに、この仮想の回転速度は適用されています。
- 分解能: この値は、新しい平均値がどれくらいの頻度で(各測定が何度の時に)計算されるかを決定します。総合的アップデート率に従って計算速度が決定されるので、受入れられた最大許容回転速度はこの値に依存することに注意してください。
理論値は以下の式により計算できます: 最大回転速度=分解能X総合的アップデートレート/6
実務では、この理論的に可能な最大回転速度の10~20%に達する値を使用してください。
分解能 | 総合的アップデート率19,200Hzにおける
理論上の最大回転速度 | 総合的アップデート率38,400Hzにおける
理論上の最大回転速度 |
1° | 3200 rpm | 6400 rpm |
2° | 6400 rpm | 12,800 rpm |
4° | 12,800 rpm | 25,600 rpm |
6° | 19,200 rpm | 38,400 rpm |
8° | 25,600 rpm | 51,200 rpm |
以下に示す回転速度の倍数は、ウィンドウ幅により制限されます:
ウィンドウ幅 | 倍数 |
90° | 4, 8, 12, … |
120° | 3, 6, 9, … |
180° | 2, 4, 6, … |
360° | 1, 2, 3, … |
720° | 0, 5, 1, 1, 5, … |
注意: 信号源の1つが無効である場合は、出力信号も無効になります。
動作中のCASMA
フィルタなしのトルク信号(赤)、CASMAを使用したフィルタをかけたトルク信号(緑)。CASMAフィルタにより、時とともに変化するエンジン速度に相関して非常に安定したトルク計測ができる事が明らかになりました。このフィルタの幅が大きければ大きいほど、結果はより良くなります。