計測技術とソフトウェア
ドライビングダイナミクス(運転動特性)の包括的評価には、広範囲にわたる様々なセンサ機器と、計測データを収録・分析するために付随するソフトウェアを必要とします。この評価試験に用いられる計測技術の概略図を 図2. に示します。 catmanデータ収集ソフトウェア, QuantumX 計測用アンプシステム 以下のセンサが評価試験に利用されました。
- 力, 変位, ひずみ測定のためのアナログセンサ
- 24トンまでのホイール負荷測定用 Kistler 社製 ホイール軸力センサ 2個
- CAN 慣性航法装置
- CAN 速度センサ
- ビデオカメラ
QuantumXアンプシステムをサポートすることに加えて、catmanデータ収集装置はまた、イーサネットインターフェース経由での Kistler社製ホイール軸力センサからの測定データや、USBまたはイーサネットインターフェイス経由でのビデオデータの収集を可能としています。
トラクターキャブには計測装置を置く余地がないため、図3のように計測装置は車両右側のコントロールキャビネットに置かれました。QuantumXアンプシステム、ホイール測定のために必要な車載電子機器や電源もまた、コントロールキャビネットに設置されています。 計測装置のすべては運転席に設置された計測用PCから操作されます。トラクタの外側のもう一人の人が、リモートデスクトップ接続経由でロードテスト中にこのPCにアクセスすることが可能です。
実施中のロードテストをモニターするためにcatmanソフトウェアのあるオプションが利用され、試験中の測定データが可視化されました。 ビデオ録画とともにホイール測定に不可欠なパラメータの例が図4に示されています。 この機能を使うことで評価試験は安全な距離を保った場所から正確に分析され得ます。