計測パラメータ
タイヤが路面上を動くとき、ストレスとひずみが舗道構造の各部分に影響を与えていきます。このストレスとひずみの影響は、負荷のタイプ・大きさ・方向、舗道構造、路盤タイプ、温度、深さなどに依存します。
舗道に適切な計装を施すことにより、特に重要な箇所を中心に、舗道の各部分に負荷が通過するたびにかかるストレスとひずみの計測が可能になります。
テンソル変形の変数と同様に、各層によって着目点は異なっているので、センサのタイプとその配置場所は注意が必要です。
瀝青質層下部の水平方向の張力ひずみは、舗装の弾力性に関して最も重要な応答変数であると考えられています。その結果、アスファルト混合物層に対するセンサ設置は、主に層低部の水平応力のひずみ計測を目的とします。
粒状層と路床(土)は、主に垂直方向のひずみの蓄積により破損します。したがって、路床(土)へのセンサ設置は、特に垂直方向のストレスとひずみの計測に集中しています。
また、舗道たわみセンサは、通過するタイヤの下の過渡的応答を計測するために設置されています。これらのセンサは、アスファルト層の上面に設置されテストピットの下部から固定されています。
最後に、環境や負荷に関連する変数のデータを集めるために、 温度、湿気、地下水位、速度、横方向の位置(図5参照)など一連のセンサが設置されています。