箔タイプ・接着ひずみゲージセンサのドリフト
堅牢な機械的特性、高い安定性と精度をあわせもつ、箔タイプの接着ひずみゲージは石油ガス産業のセンサ・アプリケーションで活用されています。しかしながら、一般のセンサ技術と同様に、温度や湿度などの環境要因により影響を受け、精度と安定性を必要とするアプリケーションでドリフトが生ずる可能性があります。そこで、HBMはドリフトの原因を緩和するためにセンサと関連材料を厳選し、負荷、トルク、張力、および圧力を高い信頼性で計測する必要のある様々なアプリケーションに使用できる箔タイプのセンサを設計しました。
箔タイプの接着ひずみゲージは、ゲージの抵抗値が機械的ひずみに呼応して変化する現象を利用します。このタイプのゲージは、金属箔から抵抗体のグリッドを作成して、機械的な変形が効果的にグリッドの抵抗値を変えるように薄膜キャリアに接着します。計測対象に取り付けた箔ゲージの抵抗値は対象物に作用する力の大きさに比例して変化します。その抵抗値の変化を正確にモニタすることにより、このタイプのセンサシステムは、装置や建造物に作用する力を正確に計測します。
重量物の大きな負荷を厳しい環境の中で、正確に計測できるので、石油ガス産業において接着ひずみゲージは理想的です(図1)。汲み上げポンプ制御、油田ポンプジャッキ(往復ロッド吸上げポンプシステム)、ロッドエンド・ロードセル、デッドライン・アンカーロードセルなどの、高負荷設備を最適な形で運転するためには、なくてはならないセンサシステムです。また、その堅牢性は高圧アプリケーションに使用できます。例えば、ハンマーユニオン圧力センサ、および、ディーゼルエンジン、水力発電装置(HPU)や窒素搬送ユニットなどにおける水圧・ガス圧の計測などです。
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