登録システムとロードセルにより、作業者1人あたりの収穫量を管理

オランダのトマト栽培会社Meer Campは、最近、従業員の仕事と業績を正確に把握できる新しい管理システムを導入しました。このシステムのおかげで、同社は生産性に関する貴重な情報を得ることがでるようになりました。同社では、収穫したトマトが入ったカートを必ず、作業者別に計量することが、重要項目になります。これにより、作業者一人当たりのトマト収穫量を明確に記録できるので、作業者の給料に正確に反映できます。カートの計量は、HBMのロードセルを使用して行われ、この計量情報は管理者に送信されます。

Meer Camp 社(オランダ、マーデ) は、ぶどうトマトなど、さまざまな種類のトマトを栽培する中規模の栽培農園です。農園は総面積が約13ヘクタールあり、そのうちの8ヘクタールは温室になっています。ここでは毎年約500万キロのぶどうトマトが生産されています。

同社が2016年に既存の作業時間管理システムを更新しなければならなかったとき、Dirk-Pieter van der Meer部長は新しいシステムを開発したばかりの若いIT企業であるProCC社(ロッテルダム)からの提案を検討しました。この新システムは、従業員の作業に関するすべてのデータを記録できるため、雇用者は正確な作業時間と作業内容を得ることができます。このシステムは、NFC(近距離通信)を使用し、情報を無線で交換することができます。作業の登録には、キャッシュレジスタに置かれたスマートフォンでNFCタグを認識して行います。スマートフォンにより、温室内のWi-Fiステーションを介して、すべてのデータがオフィスの管理システムに送信され、処理されます。

Dirk-Pieter van der Meer, Director of Meer Camp
Dirk-Pieter van der Meer氏(Meer Camp社部長)

スマフォ・アプリに接続されたロードセル

同社の従業員、特に臨時のポーランド人労働者が仕事をするときには、Androidスマートフォンでシステムにアクセスします。温室の入り口でスマートフォンがスキャンされ、登録が開始されます。スマートフォンには、トマトの収穫やカットなどの仕事内容を選択できるドロップダウンメニューがアプリにインストールされています。仕事内容は作業者自身が定義することができます。作業者は作業内容を入力し、作業場のNFCタグをスキャンします。作業場や作業内容を変更する場合は、アプリケーションを通じて変更するか、新しいNFCタグをスキャンします。

作業者がトマトを収穫する場合、アプリを通じて作業内容を登録しますが、まずカートとトマトの列のNFCタグをスキャンします。カートが一杯になるとすぐに物流部門に送られ、計量プラットフォーム上でスキャンされ計量されます。重量計測は、HBMが提供するロードセルと電子機器で実施されます。ロードセルの情報はオンラインシステムに直接送信されます。カートの空重量が分かっているので、作業者別に、トマトの収穫量と所要時間を計算することができます。

「HBMは、このプロジェクトのために、HLCタイプのロードセル4台とAEDエレクトロニクス、及び電源を提供しました。さらに、Meer Camp社のアプリケーションの開発と設置に関する技術サポートを行いました」

とHBM ベネルックスのセールスマネージャは述べています。さらに「HBMにとって、園芸は興味深い市場で、多くの応用が考えられます。例えば、ロードセルを使用して温室内の水管理状況を監視するプロジェクトを実施しました。ロードセルは、果物や野菜の選別や計量、パッケージの重量計測などに広く使用されています。経営者にとって、製品の個々の重量だけでなく、使用された労力や原材料に関する生産性も重要です。これらのすべてのケースで、HBMは革新的なソリューションを提供できます 」

HLC load cells
HBMのHLCロードセル(重量センサ)
AED Weighing Electronics
デジタル変換器AED(ロードセル用アンプ)
Jeffrey van Uunen, president of ProCC.
Jeffrey van Uunen氏(ProCC社の社長)
Registration of the picked tomatoes
トマトの収穫量を登録

すべての会計管理システムとリンク

 「作業者の生産性に加えて、システムはさらに多くのデータを記録することができます」とProCC社のJeffrey van Uunen社長は述べています。「ExactやUnit4のような既存の会計管理システムに簡単にリンクできるため、このデータを経理処理、給与計算、人事管理などに利用できます。例えば、作業者の管理人は、システムで欠勤や病欠の数を確認し、それに応じて作業者の再配置を行ったり、完了した作業に対してケースバイケースの支払いを行うために報酬明細書を作成したりできます。システムは非常に柔軟にできており、あらゆる情報を簡単にインポートすることができます。たとえば、温室で発生した、病気や害虫に関する技術的な問題をアプリにより報告できるので、このシステムを他の活動に連携することができます。企業は、複雑な作業をいくつかの作業に分解して、どの作業が最も時間を消費するかを知ることができます。このようにして、ワークフローを最適化することができます」

収穫したトマトの重量計測により正確な報酬額を算出

仕事内容の記録は、トマト農家にとって多くの利益をもたらします。従業員が費やした時間の内容をより良く知ることができます。収穫されたトマトを重量計測することによって、従業員別の収穫量を知ることができます。この情報は、農園の食堂にある画面上に表示されます。最高のパフォーマンスを発揮する従業員は、時給が大幅に高いという形でボーナスを受け取ります。

Meer Camp社部長のDirk-Pieter van der Meer氏は次のように述べています。「このようなボーナス制度により、他の従業員のやる気を増進できます。努力しても賃金に反映されなかったり、認知されなかったりするのは好ましくありません」

「これにより、当社の全体的な生産性が向上します。目標は、今後数年間で全体の労働コストを8%削減することです」

Jeffrey van Uunen氏によれば、仕事内容の記録はフェアな勤務評価につながるので従業員にとってもメリットがあります。「生産性の高い作業者は高い時間給を獲得できます。また、このシステムは、データから報告書を作成する機能があります。その報告書をGRASP監査に使用することもできます。この監査では、農業および園芸企業が人事方針および労働条件を説明する必要があります。このGRASP指令は、外人スタッフに対する過少支払いや搾取の疑いから制定されたものです。当社のシステムでは、従業員に正しい報酬を与えていることを証明することがでるのです」

小規模農家も使用できる手頃な価格

「このシステムは非常に柔軟で手頃な価格構成になっています」

とJeffrey van Uunen氏は説明しています。「私たちは主に、管理の一部を外部の会計会社に委託している中小規模の農家に焦点を当てています。当社の顧客は、ライセンス料として数万ユーロを支払うのではなく、1ヘクタール当たりの固定料金を支払うだけです。Meer Camp社の場合、このシステムの購入および導入にかかる総コストは、現行システムの更新費用よりも低くなりました。このシステムは、小規模農家にとっても手頃な価格です。なぜなら、費用は会社の規模と給与総額に応じた構成になっているからです。さらに、さまざまな情報の登録を非常に柔軟に追加することができ、小規模な生産者が、会社、職員、栽培に関する関連情報やデータを活用できるようになります。

ハードウェアに関しては、ProCC社は既存のシステムを使用しています。このシステムはシンプルで、通常のAndroid搭載のスマートフォンと安価なWi-Fiインターフェイスで動作します。計量プラットフォームのロードセルの供給業者のHBMは、食品業界や農業分野で十分に実績のある計量技術の専門会社です。ProCC社は現在、4つの園芸農家にこのソリューションを提供しており、その合計の温室面積はで約50ヘクタールに及びます。しかし、Van Uunen氏は、他の栽培プラントとの協力により、合計面積を150ヘクタールまで急速に増加させる予定です。

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