多くの企業は、新しい必須基準や期待に適合できるように、高効率モータの研究、開発、製造への努力を重ねています。これらの新デザインの開発においては、関連規格の要求事項に適合(もしくは越える)ために、複数のパラメータを厳格にテストする必要があります。
テストの重要分野の一つは、トルク計測であり、多くの場、いくつかの方式が採用されます。HBMは、お客様の個別のニーズに合わせてさまざまなソリューションを用意しています。
T20WN トルクセンサ
例えば、HBMのトルクセンサT20WNは、静的・動的トルクの計測と回転速度や回転角度を計測できます。これは、家庭用や事務所用の機器の性能や機能をテストベンチ上で行うのに必要な、小から中ぐらいまでの程度のトルクを計測する設計になっています。T20WNはベアリングを組み込んだ支持軸受としても使用できるので、取り扱いが簡素にできるだけでなく、±10Vのセンサ出力信号をだす電子部品を内蔵しています。
T40Bデジタルトルクセンサ
これとは対照的に、T40Bデジタルトルクセンサは、回転軸シャフトの静的および動的なトルクを計測することができます。また、トルクセンサは、磁気速度計測システムを備えています。計測部分は軸方向に短い構造となっているので、非常にコンパクトに設置することができるため、非常に広い範囲のアプリケーションに適しています。
中国の規制では、トルクを計測するために使用される計測機器はフルスケールの±0.2%の精度が必要です。 周波数を計測するための機器は、フルスケールの±0.1%精度が必要です。速度計測では、0.1%か毎分1回転以内(どちらか誤差が小さい方)の精度が必要です。
HBMのT40Bシリーズの温度による影響は、TC0とTCスパンで0.05%/10K(50Nm = 0.1%/10K)ですが、ほとんどのアプリケーションでは温度変化がわずかなので、直線性と再現性が精度の重要項目になります。これは、HBMのT40Bトルクセンサが重要なパラメータの影響を考慮してもフルスケールの0.2%の精度を確保できることを意味します。
またT40Bトルクセンサは、5kNm、1kNm、200Nm、50Nmの異なる計測範囲のモデルがあり、各計測範囲でフルスケールの0.2%の精度が使用できます。 これによりトルクセンサの要件を簡単に満たすことができます。簡略化された設置方式により保守が簡単になっているだけでなく、コストの節約にもなっています。
T40Bは、50Nmから10kNmまでの全計測範囲で、1024パルス/回転の出力パルス数を使用しています。磁気回転速度計測システムは、高パルスカウント出力を使用して、回転速度を正確に計測することができ、特に低速回転領域で信頼性の高い計測値が得られます。