パック詰めする魚を正確に計量するTeltekダイナミックスケール

製造工程を止められないときでもHBMのインテリジェント・ロードセルなら計測可能

食品・飲料業界向けの工程監視機器を製造しているTeltekは、スウェーデンで唯一のダイナミックスケール・メーカーで、製品を動いたまま計量する機器のエキスパートです。Teltekは最近、リトアニアの冷凍食品メーカーEspersenの水産加工工場に新しい自社製スケールを納入しました。このスケールは生産ラインで重要な役割を担っており、すべての冷凍魚パックにタラ、スケソウダラ、サバなどの切り身がラベル表示量通りに過不足なく入っていることを保証します。水産加工工場の生産スピードがどんなに速くて困難な状況であろうと、正確な計量を保証するのが新しいスケールにおけるHBM製ロードセルの役目です。

"私たちのお客様である水産加工業者にとっては、パックの重さを表示量にできるだけ近づけることが非常に重要になります。重すぎると、水産加工業者は多くの損失を出すことになります。逆にパックが軽いと、スウェーデン食品管理局の指令に抵触するおそれがあります"と、TeltekのMD、Tomas Moqvistは説明します。

魚の切り身を1分間に約55パックのスピードで400グラムのパックに仕分けする、ダイナミックスケールの核心部ともいえる工程をTeltekのTomas Moqvistが実演

迅速な仕分けと計量

Teltekはスウェーデンのエーレブルーを拠点とするメーカーで、ダイナミックスケールの開発、設計、計画、設置を手がけています。スケールは主に食品・飲料業界向けですが、化学製品や金属製品分野(検証プロセスの一部でであるねじの計量)の企業にも納入しています。Teltekのスケールのほとんどは、顧客の要望に合わせて作られたオーダーメードです。前述の水産加工工場に導入されたスケールは、入ってくる魚の切り身を1分間に約55パックのスピードで400グラムずつパックに仕分けするように設計されました。これは、コンベヤーの前に人が立って作業する場合のおよそ2人分の仕事量に相当します。

Teltekの水産加工業界向け新型ダイナミックスケールでキーコンポーネントとなるのは、6個のシングルポイント型デジタル・ロードセルHBM PW15AHi

デジタル式ロードセルがキーポイント

Teltekでは、スケールの両側にそれぞれ6つの平行バッファープレートを取り付け、2つの魚用ソータから出てくる合計12枚の切り身を処理するためのスペースを確保しています。魚の切り身の組み合わせは、目標重量である1パック400グラムにできるだけ近づくように選択されます。装置の中央部にあるのは、6個のシングルポイント型デジタル・ロードセルHBM PW15AHiとベルトを動かす空気モータです。

プロジェクトを通して生魚について多くを学んだTomas Moqvistは次のように話しています。"この装置の本来の役目はもちろん重さを量ることですが、どのように魚を扱って搬送するかに大変苦慮しました。魚はデリケートな素材で、すぐばらばらになってしまうからです。私たちは無駄を最小限に抑えたいと思っています。"

先進機能を内蔵

Teltekがアナログ式ロードセルと自社製フィルターを組み合わせて使っていた従来の多くのスケールと異なり、新しい魚用スケールではデジタル式ロードセルを採用しました。その結果、信号フィルタリングなどのいくつか一定の先進機能をロードセルに直接組み込むことが可能になりました。

スウェーデンのTeltekがリトアニアのメーカーEspersenの水産加工工場に最近納入した新しい自社製スケール

ダイナミック計量は大きなチャレンジ

装置との通信と装置からのデータ送信は、標準的なシリアル・インターフェース・プロトコルであるRS485に基づいています。スケールはコンベヤーの隣の使いやすいタッチパネルで操作します。基本となるコンピュータプログラムと各パックに対する魚の切り身の選択を制御するアルゴリズムは、Teltekで独自に開発されました。プログラムでは、12枚の魚の切り身のすべての組み合わせをスケールで検査して、それぞれのパックに対する最適の組み合わせを選択します。コンピュータの高い処理能力のおかげで、およそ1秒間で全プロセスが完了します。

"市販のロードセルは静止しているものに使われる場合がほとんどです。高速のダイナミック計量となると全く事情が違ってきます。HBMはダイナミックな特性をもつロードセルというものに注目し、ダイナミック計量に関わる製品開発に力を入れている唯一のメーカーです。Teltekにとっては、最先端のメーカーと協力することが重要になっています"と、Tomas Moqvistは説明します。

手荒な扱いにも対応

ロードセルの抵抗線式ストレインゲージは湿気に敏感なため、日に何回も強力な水流で装置を洗浄するような水産加工工場での過酷な条件に耐えられる設計であることが必要です。そのためロードセルにはステンレスを使用し、水分をはじく加圧保護ボックスの中に取り付けています。

高い信頼性を目指して

装置が停止するようなことがあれば大問題です。工場では毎日より多くの魚を受け入れ、加工処理していく必要があります。そのため製品の各要素の信頼性とメンテナンスのしやすさが重要になります。Tomas Moqvistは、最後の次のように述べています。"魚用スケールに使われるHBMのロードセルは、 最高レベルの湿気保護規格であるIP68に適合しています。最初に販売した魚用スケールの1つに使用されているロードセルは正常に機能し、2シフト制の過酷な環境で2年間を経過した今も順調に動作しています。今回の新しい装置ではいくつかの微調整を行い、良好以上の信頼性を目指しています"

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