0.01秒が勝敗を分ける

フーブ社は、水の抵抗力を削減する競技用スイムウェアの研究に、HBMのロードセルPW15iAを組み込んだM16抵抗力計測システムを開発しました。

この新型M16抵抗力計測システムは、FINA承認のトライアスロン用高性能スイムウェアの開発に使用されます。これは特製スイムウェアを着たスイマーが水中に設置されたプッシュ・オフ・パッドを押しながら泳ぐことにより得られる推進力を計測する最新技術です。

水泳競技の記録は0.01秒単位まで計測されるので、わずか0.01秒の差でも順位が入れ替わります。スイマーはほんのわずかでも速度上げる可能性を常に研究しており、水の抵抗を減らせるスイムウェアなど、規定範囲内の改善にも着目しています。この分野でフーブ社の技術が活用されています。

水を押す力を計測する革新的システム

既存の計測システムMAD (Measure Active Drag)をベースに設計された、この新型システムでは、一連のプッシュ・オフ・パッドをレーンに沿って水深0.8mの位置に取り付け、スイマーがパッドを押しながら泳げるようにしています。つまりスイマーはクロールのストロークをするたびに、パッドを手で押し下げるようにして泳ぎます。各パッドのプレート背面には、ストローク毎に加わる力を直接計測できるHBMの防水ロードセルPW15iAが設置されています。

ロードセル技術では、力の作用点と計測点の間に大きな質量がある場合、低い固有振動数を持つ質量・バネシステムができることが良く知られています。そのため、力の作用点上に負荷センサを近接して配置すると、その信号品質が大きく向上します。この点に着目して、フーブ社は力の作用点に関係なく、負荷の大きさを計測できるHBMのシングルポイントロードセルを採用しました。

「最良のテスト設備」

「HBMはプロジェクトの要求に従い特別に高品質の製品を納品するだけでなく、その品質に見合うサポートを適切なタイミングで提供してくれました。その結果、世界最高レベルのテスト設備が完成しました」とディーン・ジャクソン氏(フーブ社の創立者・CEO)は語っています。

「テスト設備は重要な投資なので、MAD計測システムに使用する装置は最良のものを使用するのがフーブ社のポリシーです。この観点からHBMが採用されました」

ディーン・ジャクソン氏(フーブ社の創立者・CEO)

 

2011年創立のフーブ社(トライアスロンウェットスーツの設計・製造の専門会社)は、研究成果を科学的に製品に反映させ、高性能スイムウェアを製造しています。同社は耐久スポーツの分野で培った40年以上の経験を持ち、流体力学やストローク解析を始めトライアスロンに関連した科学的な研究成果を応用するエキスパートです。

水泳において最高の結果を出すには、通常何年ものトレーニングが必要で、これはプールを使用する水泳競技でも、またトライアスロンでも同じことです。しかし競争の激しいスポーツでは、勝者と敗者が数秒の差で決まり、銀メダルと金メダルの違いになる場合があります。

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