当時、この装置に対して行われた技術的な解決策はかなり大胆なものだったといえます。センサのデジタル化は今や不可避となっていますが、それでもHBMのデジタルロードセルFITをダイナミック計量に応用することは前例のないものでした。絶え間なく製造を続けるクリティカルな生産ラインを管理する装置にデジタルロードセルを導入する決定は多大な勇気が必要でした。
Philippe Viallet氏は、自らの選択の決め手は、技術そのものへの信頼感よりもメーカーへの信頼によるものが大きかったと述べています。
“この技術の選択にあたっては、当社の顧客であるNTN-SNR社と検討しました。躊躇がなかったとすれば、この大きな提案をしたのがHBMだったからです”
HBMは長い実績をもつロードセル技術のスペシャリストであり、我々もよく知っていて、約束したことはやってくれるという信頼感がありました。利用するセンサは堅牢性が十分に実証されたひずみゲージ式技術に基づくものでした。当時の選択が今正しかったことが証明されています。デジタルロードセルFIT7Aは我々のあらゆる期待に応えてくれました。実際、装置メーカーにとって、導入から10年以上問題なく稼働しており、特に24時間体制の生産を担う装置においては抜群の信頼感をもっています。長寿命の実績に信頼し、NTN-SNR社は新たな装置にも最新デジタルロードセルFIT7Aを導入したいと考えています。
“現場で価値が証明されました。今後はプロジェクトとして、同じ設備を増設していき確実な技術的基盤を構築して貴重な時間を確保していきたいと考えます”
HBMおよびHBMのダイナミック計量への信頼は深まり、その信頼感は続いています。ポジティブな経験と、顧客満足度を高めるためのHBMの大胆なプロジェクトの成功が、ダイナミック計量の革新と効率改善につながっています。