間接手法の欠点
力センサ(力変換器)を使用したトルクの計測
力センサ(力変換器)を使用した反力トルクの計測によるトルクの定量(例えば自動調芯ブレーキを使用する方法。図1を参照)には、複雑な力学的応用が必要になります。そこでは、自動調芯ブレーキの経時変化や、温度変化によるレバーアームの膨張といった干渉作用を考慮し、計測誤差を取り除く必要があります。さらに、この手法は動的試験には適していません。これは、大きな質量が伴うことによって、事実上、「機械的な低域通過フィルタ」として機能するためです(図2を参照)。
補助量による定量
例えば、ひずみやねじれ角などの補助量を使用して測定トルクを求める場合、直径と入力シャフト長の公差、あるいはねじれ角の計測誤差により生じる個別誤差を考慮しなければなりません。また、これらの計測手法を適用する際には、温度補正が行われないか、あるいは制限されていることよって生じる誤差も考慮する必要があります。