リアルタイムでのデータ収集
HBMの技術は、特に使い勝手に優れた実用的なアプリケーションです。起動前、熱電対がQuantumXのオープンインタフェースを経由して、LabVIEW*ソフトウェアにより校正されます。次に熱変換器が、モータブロック、シリンダヘッド、排気システムに設置され、各材料の必要とする深さレベルでの温度を計測します。テストベンチは、運転中に発生する様々なタイプの荷重をシミュレートするために、テスト中に、いくつかの動作点を通ります。 QuantumXは温度を記録し、スケーラブルなテストベンチシステムにリアルタイムに情報を転送します。
LabVIEWTM を使用したQuantumX温度計測
「私達のシステムは、QuatumX CANbus Gatewayを使用して、試験スタンド計測システムに組み込まれています。すべての温度データに瞬時にアクセスできます」 とKanzenbach氏は説明しています。チャンネルあたり毎秒300点の温度計測値が、干渉を受けずに、24ビットの分解能と最大15ヘルツの帯域幅で記録・送信されます。2つの計測点のみで計測チェーンの温度校正が可能になり、計測精度が大幅な改善され、わずかな動的温度変化でも記録が可能になります。
その後データは、テストベンチ上で速度やトルクなどの他のエンジン数値と結合されます。超高速(最高30,000rpm)用に設計されたHBMのT11Fトルクセンサは、慣性モーメントに対して最適化され、ここで活用されています。 以上により、様々なエンジンの負荷レベルでエンジン内の温度分布を計測することが可能になります。「温度の高精度計測により、エンジニアはさらにエンジン効率を向上させることができます」そうKanzenbach氏は結論付けています。
* LabVIEWはナショナルインスツルメンツ社の登録商標です。