エネルギー効率/損失評価-eDriveテスティング エネルギー効率/損失評価-eDriveテスティング | HBM

革新のダイナミック・パワーアナライザ

モータ効率マップ/損失マップの作成を容易化、計測と分析を同時に実施してスピーディに結果を表示

HBMのeDriveテスティングは、従来の電動モータやインバータの効率評価方法を大きく変える新コンセプトのパワーアナライザです。電力精度は0.02%。電圧、電流だけでなく、トルク、回転数、温度、力、圧力、ひずみ、CANバスなどあらゆる信号入力に対応し、テストベンチ全体の評価が可能です。多チャンネル入力なので、多相インバータ/モータの評価にも適しています。

1台で電気信号とトルク信号を同時に解析できるため、従来は難しかった制御側と出力側のシステムの挙動を同時に観測できます。例えばエネルギー損失指標の1つとして近年着目されはじめたトルクリップルは、回転角との関係がきわめて強いので、トルク/回転角と同時にインバータ出力信号も測定できるeDriveテスティングを用いれば、その関連性を容易に確認できます。タイムラインがそろったすべての計測データをDQ0変換などの分析機能を使って評価することでエラー原因は速やかに特定できます。

部分評価に加え、統合型のモニタリングも必須

モータ駆動システムでは大まかに、バッテリ(電源)→インバータ→電動モータと開発ステージが分けられます。システム設計において、各々のステージで効率化が求められ、最終的にはシステム全体の効率アップが求められます。さらなる効率を追求する上では、電源、インバータ、制御、モータ等、各部の評価に加え、統合型のモニタリングが必要です。

電力計測と分析を同時に実施

電力計測と分析を同時に実施し、計測終了と同時に効率/損失マップを表示でき、最適設計に向けた評価時間を大幅に削減できます。さらに計測ボード上でのリアルタイム演算、豊富なポスト処理機能(例:電流センサ位相遅延)、空間ベクトル分析、DQ0変換などを備え、次世代モータ・インバータの開発を強力にサポートします。

eDriveテスティングのコアとなるデータ収集システム Genesis High Speedシリーズはデータレコーダとして高いパフォーマンスを誇り、取得データを高速サンプリングで搭載ディスクの最大容量まで全部保存できます。ディスク拡張オプションも提供されています。

 

eDriveテスティングの2つの構成要素

  •  パワーアナライザ:電気信号や電力をリアルタイムに計測できる最大51チャンネルの入力、ならびに最大6台までのトルク/回転数を含む機械パラメータの計測と演算が行える(公称電力精度:0.02%)。
  • データ収集システム/データレコーダ:トルク、回転数、温度、力、圧力、ひずみ、CANバス、振動、その他の計測パラメータを計測。連続、またはトリガポイントによりデータをリアルタイムに保存できる
eDriveのパンフレットはこちらから

拡張性

  • モジュール構造で最大51個チャンネルまで拡張可能(マルチフェーズ、マルチモータなどの効率評価に対応)
  • トルク/回転数の計測が最大6個のトルク/回転数の入力、最大6個の機械信号の出力が可能
  • 多相インバータのような特殊アプリケーションにも対応するカスタム演算機能

多相モータ(6相、12相)やハイブリッド駆動系の開発もサポート

オールインワン

  • 電気パラメータおよび機械パラメータを同時計測、部門横断的な判断が可能
  • 温度/CANバス入力
  • 様々な計測データを1データファイルに保存
  • パワー解析、トリガポイントでの生データ収集、スタートアップ試験での連続データ保存

設定簡単。異なるパラメータを1台で統合的に管理

効率/損失マップ生成を効率化

  • ケーブル損失などの評価もリアルタイムで
  • 空間ベクトルやdq0などのリアルタイム解析
  • トリガポイントごとの最短計測タイムで高速マッピング
  • 鉄損マップ、鉛損マップ、MTPAカーブ

効率/損失マップ作成を効率化。テストベンチで計測から分析までを完了でき大幅な時短が可能

データ収集システムGenesis HighSpeedおよびPerceptionソフトウェアとの連携

eDriveを自動テストベンチに組み込んでみませんか?Perceptionソフトウェアとデータ収集システム Genesis HighSpeedとの組み合わせでお客様の要件にフィットするテストソリューションを構築できます。

eDriveには様々なバスインタフェースが装備されており、大規模ネットワークに簡単に接続できます。導入事例も多数あります。

  • EtherCAT またはCAN FD (ハードウェアベースで毎秒最大1000 result block までリアルタイムデータ転送
  • APIインタフェースでハードウェアやPerceptionソフトウェアを直接制御(共通の自動ソフトウェアパッケージによる)
  • データ読み出しdllによりサードパーティの解析ソフトウェア(MATLAB や LabVIEW)に利用可能
  • 既存ネットワークに簡単に追加できる

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